Posted by あしたさぬき.JP at ◆

 

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2013年03月28日
Posted by カミロイ人 at ◆2013年03月28日17:48Comment(0)

手紙を書く(5)

 筆無精な人でも、親友の身内が亡くなったことを知ったりしたら、慌てて手紙と香典を送るだろう。関係ないやと思う人はいないだろうが、電話で済ませる人もいるかもしれない。電子メールという手もある。だが、親友なんだから手書きの悔状を出すのが本当だろう。



 手紙の筆記具は、「毛筆」、「万年筆」、「ボールペン」の順に正式なものとされているらしい。インクの色は黒が正式だという。まあ、筆は添削でもない限り赤で書くことはないだろう。改まった時には鉛筆や色ペンは使用しない方が無難である。

 誤字、脱字はもちろんだが、修正液は履歴書と同じで使用禁止。返事が必要なときには、返信用のはがきや切手を入れるか、往復はがきを使うようにした方がよい。返信の礼儀は「受けとったらすぐに返す」である。

 毛筆の手紙で特徴的なのは、句読点をつけないことである。読みにくい場合は文字の間隔を空けてわかりやすくする。また、書き出しや、段落でも1字下げないで「行頭」を揃える。(このあたりはあまりこだわらない方がいいかもしれない)。墨継ぎや文章の書き方でそれとなくわかるようにするのが技術なのだが、現在の「メール文化」の状況では、それをわかってもらえないこともあるので現状の流行の文章に合わせた方がよい時もある。

 普段、ワープロと手書きの文章を書いている人ならすぐに理解できると思うが、毛筆はペンより書ける文字数が少なく、そしてペンはワープロに比べてかける文字数が少ない。だから、長文の文章を書きたくない人は手書きの文章を選択するのである。ただし、文字のうまい下手があるので必ずしもそういう訳にはいかないという人もたくさんいるようだ。

 毛筆で書ける文字数は、はがきで6行で90文字程度である。ペンだと、7行で105文字程度になる。これはその人の技術にもよる。便箋だと、8行120文字程度である。ペンだと10行150文字程度になる。

 もちろん、楷書で書く場合と、行書や草書で書く場合は文字数に差が出る。連綿(れんめん)などの続け文字をつかうともっと少なくなるかもしれない。できる人は、行書の方が格好良く見えるので連綿で流れるように書いている。楷書はうまい下手が誰にでもわかるので敬遠されることがある。

 手紙は見栄で書いているのではないが、世の中の風潮や評価に押されがちである。「気にしない、気にしない」、「人は人、自分は自分」が一番である。
   


2013年03月24日
Posted by カミロイ人 at ◆2013年03月24日10:03Comment(0)

手紙を書く(4)

 手紙文の構成は、一般のビジネス文書とほぼ同じである。いわゆる「社外文書」タイプである。ワープロでおなじみの文章である。一般企業に勤めたことのある人なら誰でも一度は目にしているだろう。



前文:頭語、時候の挨拶、
    前付け(安否を尋ね、当方の安否を知らせる、お礼、お詫びの事項があればその挨拶を書く)

主文:起こし言葉(起語・起辞)、本文
    ※1 「起語・起辞」というのは主文に入る時に、本文への繋ぎとして使用するものだ。
      ・さて
      ・ところで
      ・ついては
      ・つきましては
      ・このたび
      ・突然ですが etc.
    ※2 「起語・起辞」は改まった手紙以外は省略可。
    ※3 頭語は一字下げしないが、「起語・起辞」は一字下げする。

末文:結びの挨拶、結語

後付け:日付け、署名、宛名・敬称、脇付け
    ※4 「脇付け」とは、相手に敬意を表したもので、気持ちを表す用語のこと。
       宛名の下に小さく書く。
       【一般的な脇付け】: 机下、足下、貴下、座右、座下etc.
       【目上の人に対しての脇付け】: 膝下、侍史、尊前etc.
       【両親に対しての脇付け】: 膝下、尊下、御許 etc.
       【女性が使う脇付け】: おみもとに、御前、みまえに、まいるetc.

副文:添え書き・追って書き
    ※5 手紙などの終わりに、さらに書き添えること。
       (ビジネス文書では、「以上」の下に文章が続くことを禁止している)

次回は、手紙の筆記具や書き方の決まりについて説明しようと思う。ただ、これらは慣習的なものなので絶対にこれを守らなければならないということはない。格式の高いところで、正式なものを求められた時のための覚え書きだと思えばよい。
  


2013年03月23日
Posted by カミロイ人 at ◆2013年03月23日19:48Comment(0)

手紙を書く(3)

 手紙を書くときに一番先に検討するのが便箋(びんせん)である。昔使った黄ばみのあるものはやはり気が引けるだろう。最近は鮮やかなエンボスタイプの模様入りの便箋から洒落た感じの便箋まで様々なものが手に入るようになった。昔は事務用の便箋ぐらいしかなかったので、久しぶりに手紙を出そうと文具店に行ってみるとびっくりしてしまう。本当に隔世の感がある。

 まあ、目上の人や改まった手紙はそんなものを使えない。白のすっきりしたものを使わないとふざけているのかと思われてしまうので要注意。手元にあるような社名入りの用紙や、原稿用紙、レポート用紙など、本来便箋として作られていいないものも同様である。



 手紙が一枚で終わる場合は、中が見えないような配慮のためもう一枚の白紙の用紙を入れる慣習がある。よく手紙を書く人や慣習に通じている人には常識だが、筆無精の人には初耳ということがよくある。これもその一つだろう。二枚目に後付けだけが来る場合とか日付だけが来る場合は非常に不自然なので、本文を延長して(文章を引き延ばして)二枚目に本文が来るようにした方がよいだろう。

 最近は横書きの手紙をよく見かけるが、正式には「縦書き」である。横書きは学生ノートやワープロタイピングの影響が強いと思われる。まことに慣れというものは恐ろしい。  


2013年03月16日
Posted by カミロイ人 at ◆2013年03月16日15:14Comment(0)

手紙を書く(2)

 手紙文のしきたりというものがある。今は電子メール全盛時代なので、そんな作法など古くさいと思うかもしれないが、先人に学ぶことは大切である。老いては子に教えられるの諺もあることだし。あれっ?そんな諺はないって。負うた子に教えられて浅瀬を渡るならあるけど。まあ、どちらにしても違うなあ。



 手紙文では、行の上の方が尊い(位が上)で上座になる。従って、自分側の言葉は行頭には置かないのが礼儀である。「行頭に来る場合は、右に寄せて小さく書く」とされているが、現代ではそこまでこだわる必要はないだろう。

 「御」「貴」「尊」などの相手への敬意を表す文字や、相手の姓名、「ご主人」「会社名」などは行末(下座)に来ないようにする。行末に来る場合は、改行して行頭から書くとされている。だから、昔の文(ふみ)は行末まで文章が続いていないことが多いのだ。

 ワープロで打つ場合は、これをしてしまうと見にくくて仕方がない。フォーマットの通り書かないと不自然に感じるので、あくまで手書きの時と割り切っておこう。しかし、時代に合わせるというのも大事である。手書きだって、昔のように書いていれば問題ないというわけでもないからだ。

 作法を知らない人が増えてきたら、正しいことでも通らなくなる。言葉の使い方でもそうである。よく例に出される「情けは人のためならず」という諺がある。これは本来の意味は人に情けをかけると巡り巡ってやがては自分の元に返ってくるという意味だ。ところが、かなりの数の人が人に情けをかけると本人のためによくない、放っておくのがよいという意味だと信じているという。

 さらに、人名・地名などの固有名詞や熟語・数字などは文字が離れると読みにくい上に見栄えが悪いので2行にまたがらないようにするとされている。

 手紙は行末が揃っていなくてもよいという。このあたりが現代的ではないと思うところかもしれないが、書道検定では末尾はそろえた方が得点が高いので、状況によりどう書くかを決める必要がある。大変難しい時代になったものだ。  


2013年03月09日
Posted by カミロイ人 at ◆2013年03月09日11:42Comment(0)

手紙を書く(1)

 筆不精(ふでぶしょう)という言葉がある。もう死語かもしれないが、なかなか自分の近状を文章で知らせることが出来ないことをいう。逆に始終手紙を絶やさない人を「筆まめ(筆忠実)」というらしい。私も事務的な手紙しか出さないので人のことを言えたものではないが。



 最近は携帯・スマホのメールやスカイプといった文明の利器を駆使して中毒になるほど嵌っている人もいるようだが、機械による直接表現ではない手紙という媒体には人間の琴線に触れるものが残されているようだ。メールを何度も読み返す人は少なくても、手紙は何度も読み返す人は多い。送られてきた封書、貼られた切手から始まって、折り目のついた便箋に書かれた肉筆の文字、汚れ、文字の乱れなどその人を象徴するもので溢れているからだろう。

 メールの文章は上達することがあっても、文字が上達することはない。機械の文字はその機器に付随しているフォントを使うから誰が書いても同じである。CAD(コンピュータ製図)も同様で、線の種類を選べば誰でも同じ精度の線を描ける。

 面白くないといえば面白くない。人生に驚きがなくなるといえば大げさすぎるかもしれないが、人間は微妙に変化するものを好むものだ。前回、季節の移り変わりを表す季語の話を書いたが、日本は四季があることで人の機微が知らず知らずのうちに熟成されていくのではないかと思う。

 さて、何度も読み返すことの多い手紙だが、相手との人間関係や上下関係、内容に応じて多くの約束事が生じてくる。この約束を守ることによって、相手に失礼のない手紙を出すことが出来る。手紙の場合はメールと違って、送信を「ポン」と押したらもう戻せないということはない。少なくともポストに行くまでは考え直すことが出来る。もちろん、たくさん手紙を書いていて、出す相手を間違えて封筒に入れてしまうことはあるかもしれないが。

 まず、封筒の決まり事である。手紙は人に読まれても構わない時はハガキで書いて出す。盆暮れやお祝いの頂き物の御礼などだ。しかし、改まった手紙、込み入った内容のプライバシーを公開したくない内容のものは当然封書で出すことになる。

 封筒は白で二重のものが正式になる。ただし、弔事では「不幸を重ねる」という意味を嫌い二重でないものを用いる。文具専門店でもよいが、スーパーでも100円ショップでも封筒を扱っている。そこには茶色のものと白色のものがある。さらに郵便番号のあるものとないものがある。

 一応、茶封筒は事務用なのでビジネス用として使おう。個人的なものは白色封筒を使うようにした方が常識を疑われないだろう。定形外の角・長・洋型は大きな書類を複数枚入れる時に用いるのが普通だ。しかし、折り目をつけたくないというものは1枚でも厚紙を挟んで送る。郵便番号の印刷のないものは「〒」マークをつけて郵便番号を書いた方が分かりやすい。この記号がないと顧客番号とか整理番号を間違えてしまうことがある。

 ということで、まずは封書を買っておこうというお話でした。
  


2013年03月07日
Posted by カミロイ人 at ◆2013年03月07日22:01Comment(0)

季語の起源

 最近は異常気象なのか、気候変動なのか、はたまた気象兵器なのか、こんなのアリ?という天候が続いている。日本には本来「春夏秋冬」の規則正しい移り変わりがあり、四季折々の自然の美しさと美味しい食べ物があるのだが、こうも目まぐるしく変動する日々が続くと、果たして今迄通り「季語なるもの」を使っていいものだろうか?と首をひねらざるを得ない。



 さて、手紙やビジネス文書には冒頭語(拝啓とか謹啓など)の後に季語を書くようになっている。3月であれば、普通の書き方としては「弥生の候」とか「季春の候」とか「晩春の候」になる。「弥生のみぎり」でもいいし、「弥生の折から」でも問題ない。ご存じの通り、この呼び名は太陰暦によるもので、現在の太陽暦からすれば、約1ヵ月ずれていると言われている。

 改まった手紙やビジネス文書以外は冒頭語は書かずに時候の挨拶から始めることが多い。その意味だが、「暦と天文の雑学」によると

 ① 1月:睦月(むつき)、親類一同集まって睦びあう月
 ② 2月:如月(きさらぎ)、まだ寒さが残り衣を更に着る月
 ③ 3月:弥生(やよい)、木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる)月
 ④ 4月:卯月(うづき )十二支の4番目「卯」にかけて4番目の月
 ⑤ 5月:皐月(さつき)、早苗(さなえ)を植える月
 ⑥ 6月:水無月(みなづき )、田に水を入れる月
 ⑦ 7月:文月(ふみづき)、稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)
 ⑧ 8月:葉月(はづき)、木々の葉落ち月(はおちづき)
 ⑨ 9月:長月(ながつき)、夜長月(よながづき)
 ⑩10月:神無月(かみなづき) 、新穀を神に捧げる神嘗月(かんなめづき)
 ⑪11月:霜月(しもつき)、霜の降る月
 ⑫12月:師走(しわす)、 師匠といえど趨走(すうそう)する月

 季語の代表的な呼び名と意味だが、3月の季語で簡単に紹介したように、それだけがその時期の季語ではない。マンネリ化した言い方が嫌いな人は一度調べてみららおもしろいかもしれない。たとえば、3月には「桜月」とか「花見月」とかいう粋な呼び名もあるようだ。

 手紙の文体は楷書もいいが、行書で風情のある書き方をしてみたいものである。
   


2013年03月03日
Posted by カミロイ人 at ◆2013年03月03日10:23Comment(0)

賞状を書く(3)

 賞状についての細かい規定やテクニックについては、賞状技法士、賞状書士の講座で確認してもらうのが一番だ。だから、ここでは大まかな約束事だけを説明しておこう。



 賞状は以下の部品で構成される。

 ①表題:題目は天地中央よりやや上に
 ②副題:優勝、特選、第一位、社長賞など。主文の文頭と揃える
 ③受者所属団体名:受者名の右上に
 ④受者名:表彰状、感謝状には敬称を付ける。表題より小さく、主文より大きく
 ⑤主文:書き出し、改行の一字下げはしない。助詞「を」、「は」などが先頭に来ない。句読点をつけない。繰り返し記号は使わない。
 ⑥贈与年月日:和暦、西暦どちらでもよい
 ⑦贈与者団体名:贈与者より小さめ
 ⑧贈与者肩書き:真上に小さく
 ⑨贈与者名:受者名より大きくしない

 割り付けは鉛筆を使う。Bまたは2B程度が推奨されている。もっと濃いものでも問題はない。寸法取りは枠の大きさを計算しながら定規を使っておこなう。基本パターン帳を持っている人はそれに従う。

 割り付けが終わったら、鉛筆で字入れをする。文字は正体ではなく、平体(扁平度をかけた字)にするのがお約束で、払いなどは境界線をはみ出すぐらいで書いておかないと、実際の墨入れではこじんまりとしてしまう。

 それからこれが難関なのだが、賞状は左から書いていくものなのだ。だから全部の文字を割り付けするわけだ。慣れないと、とても違和感を感じるし、配置の関係で自分の文字が違って見える。

 最後には鉛筆の線を消さなければならない。ここで焦ってしまうと、残り墨で擦ってしまったり、消しゴムを強く使いすぎて用紙に皺を入れてしまうことになる。ご用心、ご用心。

 基本の賞状を作っておいて、それを透かして書くことのできる用具も販売されているので、大量に賞状を書く方や講座を受講されている方はそれを利用する手もある。ただ、嵩張るし、それほど安くはないので懐と相談する必要はある。

 コンピュータでも賞状を作成し、プリンタで打ち出せるものがあるので、こだわりがなければ、「筆まめ」とか「筆王」などのソフトを買えば問題なく賞状は発行できる。えっ!そういう問題じゃないって。