2010年04月12日
Posted by カミロイ人 at 2010年04月12日10:28Comment(0)

平凡な一日

 最近、疎遠だった人から電話がかかってきたり、ばったり出会うことが多くなった。老い先短い時期になって最後の回想が始まっているのだろうか?などといぶかりながら過ごす毎日である。

 先日は書道の練習会があり、結局短冊を書くことになった。課題は決まっていたので試しにそれに書いてみるとどうも字が小さくなりすぎることがわかった。8行の文字数を全部書くとバランス的に短冊ではなくなってしまう。色紙であれば問題ない感じだが短冊ではね。

 ざっと見渡してみて、この文字数でと書き始めたら、どうもそれでも文字数が多すぎる感じだ。空間把握は「見た感じ」なので、やり直してみた。そうすると3行で収めるには「予もいづれの年よりか」で終わったほうがよさそうだ。この後に小さく落款を書けばうまく収まることがわかったので左から書き始めた。これは縦書きの場合、右から書くと手が墨に当たってこすれてしまうからだが、書きなれていない人からすると、行間隔がさっぱりつかめないようだ。

 よく言われることに現状を把握しなさいということがある。ところが本人は現状に巻き込まれているので現状把握ができない。こんなときにはどうするか、原因ではなく結果から原因を見つけていく演繹法を使ってみるのが一番だ。書き終わった書の空間を見渡し、結果として表現がおかしな部分を見つけることから始まる。そして、その結果を導いた技法、視線、墨の濃淡を熟考して原因を特定することだ。原因がいっぱいだと解決できないが、数個だと解決の道が開けるかな。

 などと余計なことを考えながら、今日も一日が過ぎていくのでした。


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