2008年12月26日
Posted by カミロイ人 at 2008年12月26日10:28Comment(0)

片足を失って

 今朝、自動販売機でコーヒーを選んでいたときに、足元が気になってチラッと視線を移した。そうすると小鳥が見えた。すずめ?と思ったがよく見るとセキレイだった。毛並みが少し悪い。すずめは両足で歩くのだが、セキレイは人間のように互い違いに足を出して歩く。空を飛ぶ鳥が地上での歩き方が違うというのも変な話だが実際そうなのだから仕方がない。

 セキレイなのだからチュン、チュンというはずもなく、黙って歩きながら地上に落ちている何か食べるものをつついていた。そのとき、その鳥が片足を上げているのに気づいた。どうしたのだろう?地に着けないところを見ると足が折れているか、怪我しているかどちらかだろう。この寒い時期にこんな光景を見るとは。人間界をそのまま反映しているようだった。

 セキレイは飛んでいけそうだったが、飛ぼうとしないので着陸を恐れているのかなと思った。いったん空へ舞い上がったら、ずっと飛んでいるわけには行かない。枝木にとまるか、草むらに降りるか、それとも硬いコンクリートの上に降りなければならない。そのとき、着陸ギアの足が使えなければ強行着陸(胴体着陸)になるだろう。降りるたびに傷を負ってしまう。

 悲鳴を上げているときに、猫でも来ようものなら一巻の終わり。ソフトランディングの方法を考えなければ生きていけない。方法は2つ。親切な人間に拾ってもらって傷を治すか、片足でも生きていく方法を見出すかだ。

 人間界も騒がしくなって、この鳥と同じように選択のときが迫っている。さて、人類はどんな方向を選ぶのだろうか?


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