Posted by あしたさぬき.JP at ◆

 

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2008年12月18日
Posted by カミロイ人 at ◆2008年12月18日10:25Comment(0)

毎日違うことが50は起こる

 新実存主義評論家のコリン・ウィルソン氏によれば、人間の最大の敵は退屈さだという。毎日が同じに見え出したら、要注意。あなたの精神は確実に老化している。毎日が同じに見えるのは、志向性が減退しているからで、要するに外界に対して興味を失っているのだ。

 今日はそんなことを考えながら歩いていると、2羽のセキレイが川の渕で遊んでいるのに遭遇した。白と黒の色合いしかないが、愛嬌がありスマートな鳥だ。思わず口をついて出た言葉が「始めに鳥ありき」だった。「ジョナサンホーグ氏の不愉快な職業」に出てくる有名な一節だ。ただ、そこで歩いたり、飛んだりしているだけなのだが、見ているだけで楽しくなってくる。

 人間の赤ん坊と同じだ。何ができるわけでもないのだが、いるだけで飽きない。空は何のためにあるのか?海は何のためにあるのか?などという具にもつかない疑問を考えている人には赤ん坊や犬の世話をしてもらえばよいと思う。あなたを頼っているものがいるというだけで生きる気持ちが増してくる。自分以外のものに興味がわいてくるのだ。

 自分に窒息しないためにも外の世界との接触は重要だ。たまには何も考えずに外を歩いてみよう。外の世界はただそこにあるだけではなく、限りなく興味深いものだということがわかり始めるのはないだろうか?