Posted by あしたさぬき.JP at ◆

 

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2014年05月15日
Posted by カミロイ人 at ◆2014年05月15日12:07Comment(0)

来賓祝辞を頼まれて

  「もはや戦後ではない」という言葉が流行語になったのは1956年というから、もう60年近く前の話になる。戦後の貧窮生活から抜け出したと日本人が感じ始めた時だ。

 メルマガ『佐々木俊尚の未来地図レポート』4月15日号によると、当時の「結婚」とは家と家のあいだの関係で、「結婚式」もたいていは家の中で親族が集まって執り行われる「家族婚」であったようだ。結婚式がホテルや結婚式場などに移ってきたのは1970年代以降のことらしい。これは制限されていた海外旅行が一般化し、欧米化が進んできたとせいとも言われている。



 1980年代に入ると、「バブル景気」の風に乗り、大がかりな芸能人結婚式を真似た「派手婚」が主流になった。 90年代になりバブルがはじけて不況に陥っていくと、結婚式は一転して「地味婚」になった。さらに世紀が変わるころには、21世紀の幕開けに結婚しようという「ミレニアム婚」、そして式場もレストランに代わり、「ゲストハウス」が目立つようになったという。さらに 時代は「アットホーム婚」から「つながり婚」へと移り変わっているとのこと。

 簡略化や様式が変わったといっても、やはり祝辞とか御祝いの言葉とか、主賓の挨拶は省略できないようだ。結婚式は極めて人間的なものだからだろう。

 今回は来賓に呼ばれた場合の挨拶を考えてみよう。媒酌人の挨拶のあとに話すことになるので、媒酌人が全部喋ってしまっていると言葉に詰まってしまう。話すことがなくなるからだ。

 一般的に祝辞はこの結婚の良縁を祝福し、新郎新婦をそれぞれ称えて、結婚の門出を祝し、両家家族一同の繁栄を称え、あわせて披露宴に招かれた礼を述べるという形式を取る。忌言葉(去る、帰るなど)は厳禁。媒酌人の挨拶も似たようなものなのでダブらないようにしたいものだ。適当にジョークを入れてもいいのだが、失敗すると一同の注目をあびてしまうので注意すること。

例文)
本日はこんなにおめでたい席にお招きいただき、本当にありがとうございました。
ご新郎様、ご新婦様、ならびにご両家ご両親様に謹んでお慶びを申し上げます。
先ほどのご媒酌人様のご挨拶より新郎新婦のお人柄、履歴などを拝聴いたしました。
私は新郎の畑中君を幼少の頃よりよく存じ上げております。
彼の仕事ぶりも普段の生活ぶりもよく存じ上げた上で、聡明な新婦の江里様とは誠に好一対のまたとないご良縁と喜んでおります。
円満で和やかな家庭に育った新郎新婦もまたご両親同様お互いに助け合って、ご立派な家庭生活、社会生活を営み、子宝に恵まれることを願って止みません。
また、ご両家とも幾久しく繁栄されますことをあわせて心からお祈りいたします。
本日はご丁寧なお祝いのおふるまいにあずかり、誠にありがとうございました。
心から御礼を申し上げ、誠に簡単ではありますが、これをもちまして私の祝辞に代えさせていただきます。