2014年09月20日
Posted by カミロイ人 at
◆2014年09月20日13:21Comment(0)
表札の依頼を受ける
消費税8%前の駆け込み需要の新築物件はほぼ終了したようだが、玄関前を舗装したり、植栽した庭を直したり、煉瓦や石組みの囲い壁を作ったりという住環境設定はまだ終っていないものらしい。私の家のまわりは、以前は田圃ばっかりだったが、今は住宅で密集している。世の中の移り変わりは早い。年寄りには早すぎる。
先日、石の表札の名前書きの注文が入った。写真を見ると、どうも大理石のようだ。40.5×14(cm)なので結構大きな表札だ。これを嵌め込むらしい。表札の石や塀は全体的に白っぽいので、彫った後はそこに黒の墨を流し込む物のようだ。
表札に使われる文字はいろいろある。細かくは何十種類だろうが、大別すると、楷書(かいしょ)、行書(ぎょうしょ)、隷書(れいしょ)、金紋(きんぶん)、篆書(てんしょ)などになるだろう。もちろん、最近はPOP体などというものも好まれるようなのでこれも含めるべきかもしれない。さらに、英語表記とか中国語表記、あるいはアラビア語表記とかもこれからは考えなければならないのかもしれない。書家も大変だ。
先日、本屋で有名書家の字を書くロボットアーム付属の本が出ていたが、このままではロボットやら、コンピュータのフォントですべて代用されてしまうもしれない。風情のない世の中になったものである。

さて、注文の表札は半紙に書いて欲しいとのことだったので、半切を寸法通りに切って濃墨で隷書と行書を書いた。さすがに全部の書体で書くのは大変だし、無理があるので施主さんが「これで良い」と思われるようなものを用意した訳だ。施主さんは「普通で良い」といったそうだが、この普通で良いが一番くせ者で、こちらが普通だと思っている物を持っていって満足されたためしがない。これは、会社の面接でも同じで「当社は普通の人を求めています」と言うのだが、本当に求めているのはその会社にとって普通の人で、世間一般の普通の人ではない。
来週、どうなるのか決まるので、ハラハラものだが、ダメなら書き直せば良いと言うぐらいで構えていないと「うつ」になってしまう。世の中なるようにしかならないと腹をくくっておく方が精神の健康のためにはよい。そういうことだ。
先日、石の表札の名前書きの注文が入った。写真を見ると、どうも大理石のようだ。40.5×14(cm)なので結構大きな表札だ。これを嵌め込むらしい。表札の石や塀は全体的に白っぽいので、彫った後はそこに黒の墨を流し込む物のようだ。
表札に使われる文字はいろいろある。細かくは何十種類だろうが、大別すると、楷書(かいしょ)、行書(ぎょうしょ)、隷書(れいしょ)、金紋(きんぶん)、篆書(てんしょ)などになるだろう。もちろん、最近はPOP体などというものも好まれるようなのでこれも含めるべきかもしれない。さらに、英語表記とか中国語表記、あるいはアラビア語表記とかもこれからは考えなければならないのかもしれない。書家も大変だ。
先日、本屋で有名書家の字を書くロボットアーム付属の本が出ていたが、このままではロボットやら、コンピュータのフォントですべて代用されてしまうもしれない。風情のない世の中になったものである。

さて、注文の表札は半紙に書いて欲しいとのことだったので、半切を寸法通りに切って濃墨で隷書と行書を書いた。さすがに全部の書体で書くのは大変だし、無理があるので施主さんが「これで良い」と思われるようなものを用意した訳だ。施主さんは「普通で良い」といったそうだが、この普通で良いが一番くせ者で、こちらが普通だと思っている物を持っていって満足されたためしがない。これは、会社の面接でも同じで「当社は普通の人を求めています」と言うのだが、本当に求めているのはその会社にとって普通の人で、世間一般の普通の人ではない。
来週、どうなるのか決まるので、ハラハラものだが、ダメなら書き直せば良いと言うぐらいで構えていないと「うつ」になってしまう。世の中なるようにしかならないと腹をくくっておく方が精神の健康のためにはよい。そういうことだ。