2012年11月29日
Posted by カミロイ人 at 2012年11月29日11:30Comment(0)

結婚にまつわる書き物の表書き

 熨斗袋および熨斗紙の表書きについて説明しよう。まずは、人生最大の吉事である「結婚」から。

  最近は、入籍だけして、「結婚式」や「披露宴」を行わない人も増えてきたので、熨斗を書かないという場合が出てきた。これも時の流れなので何とも言えない。

 一応、結婚の慣例の書き方を紹介すると、まずは「結納(ゆいのう)」があるので、男性側から「御帯料」または「小袖料」と呼ばれる結納金の表書きがある。この際に「目録」を書く。女性側からは「御袴料」である。この際には「受書」を書く。『結婚礼法 しきたりと心得』、藤田梅雄著(文研出版)によると、高松では旧来は「茂久録(もくろく)」と「御受(おうけ)」と書いていたようだ。

 荷物送りには「御祝儀」、手土産には「壽」と書くのが一般的だ。

 結婚のお祝いは、「壽」「御祝」「御結婚御祝」と吉数で書くが、「祝御結婚」と4文字になる時には縁起を気にする人がいるので、「」の文字を大きく書けばいいと言われている。

 結婚式の諸費用にも表書きが必要になる。一般的には「御礼」あるいは「壽」で賄える。遠方の方、または必要な方に交通費を出す場合は「御車代」か「御車料」と書く。

 結婚式の様式、すなわち「神前結婚」なのか「教会結婚」なのか「仏式結婚」なのか、それとも「人前式」なのかで御礼は表書きが違う。神社には「初穂料(はつほりょう)」または「玉串料(たまぐしりょう)」、キリスト教会には「献金」、お寺には「壽」、あるいは一括りにして「挙式料」と書く。もちろん、地方によって別の書き方もあるので、その場合はそれに準ずる。

 仲人を立てている場合は「壽」「御酒希料」「御車代」などを用意するので、それの表書きが必要だ。

 さらに、結婚式のお返しは旧姓を添えて「内祝」と書く。近所に結婚の挨拶として配る品には「壽」と書けばよい。最近は何事も省略されてきているので、相手方とも話し合って必要なもののみを用意すれば問題ない。 


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