2012年11月30日
Posted by カミロイ人 at 2012年11月30日11:21Comment(0)

子供ができたら(その1)

 結婚して落ち着いたと思ったら、次の課題が目白押しだ。赤ん坊の誕生である。妊娠5か月頃には安産を祝って腹帯をしめる慣わしがある。通常、妊婦の実家から熨斗と蝶結びの水引を掛け「祝いの帯」「壽」の表書きをつけて贈る。腹帯以外のものを贈る時は「御祝」「壽」「戌」とする。

 出産には「御祝」「御出産祝」の表書きで、熨斗をつけ、水引は紅白の蝶結びとするのが一般的だ。なお、病院に御礼をする時には「御礼」「薄謝」の表書きで熨斗をつけ紅白の水引をつける。

 命名は生まれてから3日~14日にしないと災難に遭うという迷信?があるのでお七夜の日に命名することが多いようだ。本式にする場合は、奉書紙を横半分に折り、折り目を下にしてさらに縦を3等分して書く。

 右側の桝には「命名」を大きく書く。続いて真ん中の桝の右側に「父親の名前と続柄(長男とか長女)」を書き、真ん中あたりに赤ん坊の名を書く。「左側には生年月日生」と書く。さらに左側の桝には「命名日」と「命名者」を書く。左、右の順に折りこみ、上包みをして、「命名」と表書きをする。

 略式では、半紙を用い、父親の姓名と続柄、「命名」と赤ん坊の名、生年月日と順に書く。もっと略式で後々まで飾っておきたい時には、白の色紙に「命名」と「赤ん坊の名」を真ん中に書くこともある。

 命名書は三方(さんぽう)にのせ、神棚や仏壇の前にお供えする。お七夜の席でお披露目し、その後は神棚や壁の目立つところに貼り、3週間後へその緒と一緒に大事に保管するようである。最近は仏壇や神棚のない家も増えているので、日当たりのよい場所の鴨居の上ぐらいの位置に貼ればいいのではないかと思う。鴨居もなければ、目線より高い位置のこれはと思うところに貼ればよいだろう。トイレとか風呂場とか不浄なところは避けた方が無難だ。

 名付け親がある場合は「命名御礼」の表書きで熨斗と紅白の水引蝶結びで御礼とする。自分たちで命名した場合は必要ない。当たり前である。最近は新聞や本はもちろん、インターネットで調べて命名する人も増えているようだ。子供からすれば、自分の名前を書くときにはできるだけ画数の少ない名前にしてほしいと思うようだ。しかし、親はそんなことより、立派な綺麗な名前にしたいと思っているので、自然と画数が増えたり、外国の名前のようなものがつけられる傾向にある。

 時代と共に風習も名前も変わっていくので、それに合わせていくしかない。時代に取り残されれば、誰にも相手にされなくなる。いつでも、平常心、平常心。


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