2013年10月08日
Posted by カミロイ人 at
2013年10月08日11:21Comment(0)
「親父の小言」に思うこと
「親父の小言(おやじのこごと)」なる金言があるという。受講者に六聖覚院仙僧正 青嶺氏の行書のコピーを見せられて、「これを課題にしてください」と言われたので、「そうですか。じゃあ次の課題で書いてみましょう」ということになった。コピーは結構の文字数があり、いくつか抜き出してまとめた方がよいように思えたので、6項目と、枠外の注釈を書くことにした。清玄実用書道の会では、たいていの場合、A4で8行書きを1回の講座で書き上げることを基本にしているので、そういう風になるのである。A3で仕上げるときには2回に分けて行うようにしている。般若心経のような261文字にもなるようなものはもっと回数を分けて行う。しかし、仕上げは1回で行うので緊張が張り詰める。

この「親父の小言」となるものは、江戸時代からあるとのことで、fuakiの日記の記事「江戸版発見」によれば、嘉永年間に江戸神田の篤志家某によって無料配布(施印)されたものであるという。作者と正確な成立年代は不明だが、少なくとも19世紀半ばの江戸には流布していたものであることは確実とのこと。
本文は、二段組みで、「○火はそまつにするな、○朝きげんをよくしろ、○朝はやくおきろ、○神仏をいのれ…」で始まる全81カ条で。最後に、教訓歌2首を付けるという構成が原本だという。頁数は何枚かにわたっており、綴じ本の体裁になっている。A3ぐらいで、全部収めたものを書こうとすると相当小さな字を使わないと難しい。やはり抜粋版が読みやすく見栄えがするだろう。時代にそぐわない小言もかなりあるのだから。
字体は「楷行書」が良いかもしれない。原書の写真を見ると草書っぽい。江戸の時期には草書気味の方が読みやすかったのかもしれないが、双書を読めない人が多い現代では楷書か楷行書、あるいは行書が適当だろうと思う。
『江戸版 親父の小言』 (小泉吉永解説、2013年、大空社刊 *B5判・本文16頁・定価本体500円+税)があるそうなので、詳しく知りたい方はこの本を購入されたし。
他にも、これが書きたいと言って持ってくるものがある。それはまた次回。

この「親父の小言」となるものは、江戸時代からあるとのことで、fuakiの日記の記事「江戸版発見」によれば、嘉永年間に江戸神田の篤志家某によって無料配布(施印)されたものであるという。作者と正確な成立年代は不明だが、少なくとも19世紀半ばの江戸には流布していたものであることは確実とのこと。
本文は、二段組みで、「○火はそまつにするな、○朝きげんをよくしろ、○朝はやくおきろ、○神仏をいのれ…」で始まる全81カ条で。最後に、教訓歌2首を付けるという構成が原本だという。頁数は何枚かにわたっており、綴じ本の体裁になっている。A3ぐらいで、全部収めたものを書こうとすると相当小さな字を使わないと難しい。やはり抜粋版が読みやすく見栄えがするだろう。時代にそぐわない小言もかなりあるのだから。
字体は「楷行書」が良いかもしれない。原書の写真を見ると草書っぽい。江戸の時期には草書気味の方が読みやすかったのかもしれないが、双書を読めない人が多い現代では楷書か楷行書、あるいは行書が適当だろうと思う。
『江戸版 親父の小言』 (小泉吉永解説、2013年、大空社刊 *B5判・本文16頁・定価本体500円+税)があるそうなので、詳しく知りたい方はこの本を購入されたし。
他にも、これが書きたいと言って持ってくるものがある。それはまた次回。