2012年11月02日
Posted by カミロイ人 at
◆2012年11月02日10:23Comment(0)
筆書きの基本とは?
漢字を筆で書きはじめると、硬筆では問題のないことが問題となってくる。もちろん、筆は筆先を弾力的に使って書く技術なので、ペン先を強く押さえて書く硬筆と違うのは当たり前だ。そういうことではなくて、筆には硬筆にない「文字飾り」のようなものがあった方が筆らしい?のだ。
それが、三過折(さんかせつ)と言われているものだ。すなわち起筆・送筆・収筆である。従来はこれを学ぶために「永字八法(えいじはっぽう)」という手段を用いていた。その教えるところによれば、「永」の字には三過折すべての要素が含まれているのでこの字を練習すれば、ほとんどの字が書けるようになるというものだ。しかし、近年は、この方法に疑問がもたれ、別の方法を使って指導している先生方が多くなっている。どちらにしても、漢字が漢字らしく見えるということが肝要なので、そこを忘れずに書けばよいのではないかと思う。
では、その筆字の要素とは何かを説明しよう。まずは起筆。「うったて」とかいう人もいる。これは筆が半紙や半切、あるいは色紙などに打ち込まれた形をいう。もちろん初期の学習者は、紙は学習帳で構わない。筆も筆ペンで十分である。
次が、収筆で「とめ」という人もいる。一つの画の終点で、画(かく)の後始末を意味するものだ。
さらに、「撥ね(はね)」がある。次の画に連続で続く場合にこれを用いる。
「払い(はらい)」は収筆で筆を収めないで、それを飛ばして(払って)いく場合に用いる。
最後に、「転折(てんせつ)」は筆の角度を変える時、多くは直角に曲がる時に筆を改める場合に用いる。肩口が盛り上がっているように見える部分だ。
このように、基本的な要素を文字に詰め込んで「飾り」をつけると、毛筆文字らしくなる。最初はここから始めるのが無難である。参考に昔からの学習法である「永字八法」の字を載せておくことにする。

<永字八法>
それが、三過折(さんかせつ)と言われているものだ。すなわち起筆・送筆・収筆である。従来はこれを学ぶために「永字八法(えいじはっぽう)」という手段を用いていた。その教えるところによれば、「永」の字には三過折すべての要素が含まれているのでこの字を練習すれば、ほとんどの字が書けるようになるというものだ。しかし、近年は、この方法に疑問がもたれ、別の方法を使って指導している先生方が多くなっている。どちらにしても、漢字が漢字らしく見えるということが肝要なので、そこを忘れずに書けばよいのではないかと思う。
では、その筆字の要素とは何かを説明しよう。まずは起筆。「うったて」とかいう人もいる。これは筆が半紙や半切、あるいは色紙などに打ち込まれた形をいう。もちろん初期の学習者は、紙は学習帳で構わない。筆も筆ペンで十分である。
次が、収筆で「とめ」という人もいる。一つの画の終点で、画(かく)の後始末を意味するものだ。
さらに、「撥ね(はね)」がある。次の画に連続で続く場合にこれを用いる。
「払い(はらい)」は収筆で筆を収めないで、それを飛ばして(払って)いく場合に用いる。
最後に、「転折(てんせつ)」は筆の角度を変える時、多くは直角に曲がる時に筆を改める場合に用いる。肩口が盛り上がっているように見える部分だ。
このように、基本的な要素を文字に詰め込んで「飾り」をつけると、毛筆文字らしくなる。最初はここから始めるのが無難である。参考に昔からの学習法である「永字八法」の字を載せておくことにする。

<永字八法>