2012年11月08日
Posted by カミロイ人 at
◆2012年11月08日12:51Comment(0)
「あすなろ」にならないために
さて、それぞれの文字の書き方やら、参考の書籍が分かったところで、毎日の練習になる。ところが世の中はリニアリティ(直線的)に進まないもので、ちょっとした用事ができたり、飲み会があったり、葬式ができたりと細々した妨害が入る。そうすると簡単に挫折する人が出てくる。こうした「実技もの」は非連続を嫌うので(つまり毎日やらないと身につかないので)、元の木阿弥(もとのもくあみ)状態に戻る。しかし、知識はあるのでいずれはやり遂げたいと「心にだけ誓う」。ということになりそうである。
そうなると、例の「あすなろ状態」に陥ることになる。あすなろ状態とは何かというと、井上靖氏の『あすなろ物語』のなかにある例えである。清少納言の生きた平安時代、あすなろは「アスハヒノキ」と呼ばれていたそうな。
「明日は桧になろう、明日は桧になろうと一生懸命考えている木よ。でも永遠に桧にはなれないんだ」
こうならないようにするためには、目に付くところに「練習帳」や「筆記具」をおいて無理矢理でもやる気を喚起しないとダメだと分かる。普通、この程度ではすぐ挫折する。続けるためには目標がいるし、何より期限を切らないとダメだ。そんな方法があるのかといえば、実はあるのだ。
それは、検定試験を受けること。日本では現在、公的な硬筆・毛筆の検定試験は一つだけだ。一般財団法人 日本書写技能検定協会の主催する検定試験で5級から1級まで6段階ある。この検定試験は日本全国で実施しており、どこでも書写レベルは同じである。つまり、全国で通用するものである。
こうした試験を受験するぞとなると、俄然やる気が出てくるものだ。試験日は決まっているし、書写時間も決まっている、さらに点数化されていて、2級では平均80点以上取らなければならない。まあ、減点方式なので、書写の「上手い」、「下手」がそれほど問われない。もちろん、準1級とか1級は別だが。
このあたりが一番手っ取り早い方法だろう。独学も結構だが、先生に就く方法もある。噂では1級は先生に就いて3年、つまり6回受験する必要がある(半年に1回受験できるので)という。大半の人は先生に就かなければ、取れないかもしれない。さらに、就いている先生が取っていない場合は、さらに取れない可能性が強まる。しかし、2級までならほとんどの人が取れるので、健闘を祈る。
そうなると、例の「あすなろ状態」に陥ることになる。あすなろ状態とは何かというと、井上靖氏の『あすなろ物語』のなかにある例えである。清少納言の生きた平安時代、あすなろは「アスハヒノキ」と呼ばれていたそうな。
「明日は桧になろう、明日は桧になろうと一生懸命考えている木よ。でも永遠に桧にはなれないんだ」
こうならないようにするためには、目に付くところに「練習帳」や「筆記具」をおいて無理矢理でもやる気を喚起しないとダメだと分かる。普通、この程度ではすぐ挫折する。続けるためには目標がいるし、何より期限を切らないとダメだ。そんな方法があるのかといえば、実はあるのだ。
それは、検定試験を受けること。日本では現在、公的な硬筆・毛筆の検定試験は一つだけだ。一般財団法人 日本書写技能検定協会の主催する検定試験で5級から1級まで6段階ある。この検定試験は日本全国で実施しており、どこでも書写レベルは同じである。つまり、全国で通用するものである。
こうした試験を受験するぞとなると、俄然やる気が出てくるものだ。試験日は決まっているし、書写時間も決まっている、さらに点数化されていて、2級では平均80点以上取らなければならない。まあ、減点方式なので、書写の「上手い」、「下手」がそれほど問われない。もちろん、準1級とか1級は別だが。
このあたりが一番手っ取り早い方法だろう。独学も結構だが、先生に就く方法もある。噂では1級は先生に就いて3年、つまり6回受験する必要がある(半年に1回受験できるので)という。大半の人は先生に就かなければ、取れないかもしれない。さらに、就いている先生が取っていない場合は、さらに取れない可能性が強まる。しかし、2級までならほとんどの人が取れるので、健闘を祈る。