2012年11月22日
Posted by カミロイ人 at
◆2012年11月22日16:56Comment(0)
吉数とは何?
熨斗袋に連名で書く場合の問題点がよく指摘される。つまり、2~3人の時には書くのは全然問題ないのだが、4人の場合はどうかというものである。この3人までというのはどうも「吉数(きちすう)」を意識してそうしているらしい。それは、一体何なのか?というと、こういうことらしい。
一般的に慶事には「奇数(きすう)」、弔事には「偶数(ぐうすう)」を使うのように言われているが、本当にそうだろうか?例えば、吉事に最も縁があるのは神社である。その神社に奉納する喜捨とか御神酒や御供えの数はどうなっているかを思い出してみよう。
新年に神社にお参りに行くと御神酒がずらりと並べられている。それぞれ寄進した人の名前入りである。1本のもの、2本のもの、3本のものがある。あれっ!「2」は偶数なので吉数はおかしいな?ここで、吉数というものは例外があるか、もしくは吉数は奇数と思っていること自体が間違いなのではないかと気づくわけだ。気づかないで頑固に思い込んでいる人もたまにいるが。
祝儀において包むお金は「偶数」でも「奇数」でもない。吉数という特別な単位を使う。冠婚葬祭で使う吉数は「一」「二」「三」「五」「十」の5つである。「七」とか「八」は祝儀では使わない。じゃあ「8万円」包みたい時はどうすればよいのか?「5万円」と「3万円」に分けて別に包むのだ。
さらに、物や金銭以外に表書きに書く「文字数」にこだわる人もいて、慶事には偶数は絶対ダメだと受け付けない。例えば、前回の「還暦」のお祝いに「還暦御祝」とは絶対に認められないのだ。「壽還暦」のように奇数でなければダメなのだ。こだわりのある人には、世の常でそれなりの対応をしなければ納得してもらえない。
偶数は「別れる。切れる」という意味に解釈され、奇数は「割り切れない」という意味に解釈されるので偶数は弔事に、奇数は慶事に用いられるようになったという。なお、結婚式には奇数で臨まないと、後で気まずい思いをしてしまうので要注意。各所に日本の「言霊(ことだま)信仰」が生き残っているのである。
ただし、冠婚葬祭で、4・と9は4(死)と9(苦)を意味するので避けた方がよいと言われている。これは病室でも普通のホテルの部屋番号、アパートの部屋番号でも、気にする人は「絶対嫌だ」というようだ。6も忌み嫌われる数で、海外でも6は不吉な数とされている。
一方、8は八方広がりで普通の慶事に用いても問題ない数となっているようだ。それ以外の数は奇数偶数は関係ないようなので、あまり神経質になる必要はない。なお、数字については日本古来の数霊(かずたま)なる学問があるそうなので興味のある方は調べてみるとよい。
最後になってしまったが、連名が3人以上の時の答えを書こう。大勢で贈る時は、代表者の名前を中央に書き、左脇に小さく「外一同」とか「有志一同」などと書くのが普通だ。全員の名前は半紙を折って書くか、奉書紙を折って書き、中包みに入れるようにする。この時の順番も、職位の高い順から始めて、あとは50音順にした方が問題がないようだ。ただし、用紙を縦長に使う時(2段組)には、上段を右から左に書いていき、下段に降りてまた右から左に書いていくのが一応の決まりだ。会社によって、書き方を決めている時にはそれに従う。
表書きを「略式」として書くときには中央に1行書きで「○○課 有志一同」とか「職員 有志一同」などと書くようだ。私も会社員だった頃、このように略式で書いていた。知らないとずっと略式で書いてしまうので要注意だ。
一般的に慶事には「奇数(きすう)」、弔事には「偶数(ぐうすう)」を使うのように言われているが、本当にそうだろうか?例えば、吉事に最も縁があるのは神社である。その神社に奉納する喜捨とか御神酒や御供えの数はどうなっているかを思い出してみよう。
新年に神社にお参りに行くと御神酒がずらりと並べられている。それぞれ寄進した人の名前入りである。1本のもの、2本のもの、3本のものがある。あれっ!「2」は偶数なので吉数はおかしいな?ここで、吉数というものは例外があるか、もしくは吉数は奇数と思っていること自体が間違いなのではないかと気づくわけだ。気づかないで頑固に思い込んでいる人もたまにいるが。
祝儀において包むお金は「偶数」でも「奇数」でもない。吉数という特別な単位を使う。冠婚葬祭で使う吉数は「一」「二」「三」「五」「十」の5つである。「七」とか「八」は祝儀では使わない。じゃあ「8万円」包みたい時はどうすればよいのか?「5万円」と「3万円」に分けて別に包むのだ。
さらに、物や金銭以外に表書きに書く「文字数」にこだわる人もいて、慶事には偶数は絶対ダメだと受け付けない。例えば、前回の「還暦」のお祝いに「還暦御祝」とは絶対に認められないのだ。「壽還暦」のように奇数でなければダメなのだ。こだわりのある人には、世の常でそれなりの対応をしなければ納得してもらえない。
偶数は「別れる。切れる」という意味に解釈され、奇数は「割り切れない」という意味に解釈されるので偶数は弔事に、奇数は慶事に用いられるようになったという。なお、結婚式には奇数で臨まないと、後で気まずい思いをしてしまうので要注意。各所に日本の「言霊(ことだま)信仰」が生き残っているのである。
ただし、冠婚葬祭で、4・と9は4(死)と9(苦)を意味するので避けた方がよいと言われている。これは病室でも普通のホテルの部屋番号、アパートの部屋番号でも、気にする人は「絶対嫌だ」というようだ。6も忌み嫌われる数で、海外でも6は不吉な数とされている。
一方、8は八方広がりで普通の慶事に用いても問題ない数となっているようだ。それ以外の数は奇数偶数は関係ないようなので、あまり神経質になる必要はない。なお、数字については日本古来の数霊(かずたま)なる学問があるそうなので興味のある方は調べてみるとよい。
最後になってしまったが、連名が3人以上の時の答えを書こう。大勢で贈る時は、代表者の名前を中央に書き、左脇に小さく「外一同」とか「有志一同」などと書くのが普通だ。全員の名前は半紙を折って書くか、奉書紙を折って書き、中包みに入れるようにする。この時の順番も、職位の高い順から始めて、あとは50音順にした方が問題がないようだ。ただし、用紙を縦長に使う時(2段組)には、上段を右から左に書いていき、下段に降りてまた右から左に書いていくのが一応の決まりだ。会社によって、書き方を決めている時にはそれに従う。
表書きを「略式」として書くときには中央に1行書きで「○○課 有志一同」とか「職員 有志一同」などと書くようだ。私も会社員だった頃、このように略式で書いていた。知らないとずっと略式で書いてしまうので要注意だ。